2012年5月29日火曜日

阿寒湖温泉を切なく愛した渡辺淳一


阿寒湖温泉を切なく愛した渡辺淳一

「阿寒で二人が泊ったのは湖畔から二キロ手前の雄阿寒ホテルであった。
そこは雄阿寒岳の登り口に近く、後に阿寒川の清流を控えていたが、
いまは一面に白い雪で覆われていた。  ・・・
・・ホテルと名付けてはいるが、山の中の温泉旅館といった感じで・・・」
渡辺淳一「阿寒に果つ」の一節です。


阿寒湖温泉と渡辺を繋げていたのは、初恋「純子」の自殺。
「俊一少年」という作品のモデルは渡辺自身とされていますが、
この中に登場する「時任純子」は彼の高校時代の
同級生で初恋の相手なんだそうです。
切ない想いの詰まった阿寒湖温泉。
舞台となった雄阿寒ホテルは現在はなく、
その跡地には儚く熱い源泉が、当時と変わらず湧き出ているんだそうです。

阿寒湖と言えばマリモの生息地として有名ですよね。
その湖の南側湖畔に接するあたりに温泉街が広がっています。
おおよそ150年もの歴史があり、古くはアイヌの人々に愛されていたんだそうです。

この温泉地の魅力は、なんといっても雄大な阿寒湖の自然。
遊覧船もあり他では見られない独特の自然美を楽しめます。
夏にはフライフィッシング、冬には湖面に穴をあけワカサギ釣りが楽しめるので
四季を問わずいってみたい温泉地ですね。

文豪の愛した阿寒湖温泉地のご紹介は次回

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